「できない自分」や「ダメな自分」が嫌なんです。
そう教えてくれた方がいました。
自分で自分が認められない。
自分で許せない。
辛いですよね。
苦しいですよね・・。
どうしたら楽になれるのでしょう?
あなたのこれまでの人生を
感じていくことで、ヒントが見えてくるかもしれません。
・
できない自分を嫌いになる訳
まずは、小さな赤ちゃんの頃からはじめましょう。
生まれたてのわたし達に
「自分が嫌い」「自信がない」
などという感情はありません。
むしろ、世界はわたしのもの!
気分が悪いと泣いて、
気に入らなければ、怒って。
気分が良ければニコニコして。
やりたいことをして
自分をそのまんま、まっすぐに表現していきます。
そんなあなたは きっと
周りに元気や癒しを与えてきたことでしょう。
けれども、成長していく中で
少しずつ変化が訪れます。
まずはしつけです。
言葉を話すようになる頃から
わたし達は、社会で生きていくための
ルールやきまりを、教えられるようになります。
「ごはんは、スプーンで食べるのよ」
「道路では走ったらだめよ」
「お友達のものはとっちゃだめ!」
今まで自由にしていたことを
止められたり、注意されるようになります。
保育園や幼稚園等、集団生活がはじまると
集団の中で、決められたことを
決められた風にすることを求められたり、
人と比べられることも出てきます。
楽しいこともあれば
友達や周りの人との関わりの中で
劣等感を持ったり、傷ついたり
様々な思いを味わうこともあるでしょう。
兄弟の間でがまんをすることも出てくるでしょう。
素直な自分を表現することで
叱られたり、嫌な顔をされることもあるかもしれません。
そんな中で
大好きなお母さんやお父さんを喜ばせるために
その場で上手くやっていくために
その場にいられるために
これをしたらダメなんだ。
あれをしたらいけないんだ。って覚えます。
自分の気持ちよりも、
「人に喜ばれること」「正しそうなこと」を選択するようになります。
*
これは決して、悪いことばかりではありません。
人間社会で生きていくためには、
ルールを知ることも必要だし
周りを見たり、譲ったりできるのは
人と協力して生きていく力にもなります。
けれど、そのことで
自分の中にあるものを
強く否定するようになったり、
自分が言いたいこと、したいことを
制限してばかりいると、
生きるのがだんだん苦しくなってきます。
思春期はそんな心にたまった
我慢やモヤモヤを出すいい機会です。
今まで素直にきき、従ってきた
親や周りの大人の人に抵抗したり批判することで
「わたしはこうしたい!」
「わたしが大切なのは、これ」と
自分の価値感を大切し、
それを元に行動するようになるのです。
(それが、自立の第一歩です)
けれど、そこでも自分を出さず
それまで通り「認められるわたし」「よい子のわたし」
を演じ続けるといよいよ苦しくなってきます。
・
・
なぜ、いい子をやめられないの?
では、「認められるわたし」や「いい子のわたし」を
いつまでもやめられないのはなぜなのでしょうか。
「そういう自分でないと愛されない」
と無意識で思い込んでいるからです。
そう思いこむきっかけは
人によりさまざまです。
幼少期にできないことや
存在そのものを否定されることがあったり、
親自身が自分のことで精いっぱいで、
安心であたたかな関わりを持ってもらえなかったり、
他にも、傷つく経験をしたからかもしれません。
(それは小さな子どもが小さな世界の中で感じたことなので、
誤解ということもあります)
(イラスト ふわ ふわ り さん)
誤解であれ、勘違いであれ、
「このままの自分では愛されない」
「このままの自分では受け入れられない」と
いう感覚は、人の中で生きる人間にとって、生存にも関わる強い恐怖です。
だから、
●がんばりやのわたしはいいけど、ダラダラするわたしはダメ
●元気で機嫌がいいわたしはいいけど、調子が良くないわたしはダメ
●人に気をつかうわたしはいいけど、自分がしたいようにするわたしはダメ
●上手くこなせるわたしはいいけど、できないわたしはダメ
などと常に自分をジャッジし、
理想の自分になろうと努力をします。
でもね、隠していてもないふりをしていても、
もともとあるものはなくなりません。
周りに認められる(と自分が思いこんでいる)
理想の自分であろうとがんばるほど、
内側の自分と外側の自分のギャップが大きくなり
「理想の自分」の仮面をはずすことが
ますます難しく、怖くなってくるのです。
等身大の自分で生きるために
さて、あなたはここまで読んで何を感じましたか?
このストーリーは、
ずっと「いい子」「いい人」をやってきて苦しい。
自分に自信がない。自分を出せない。
そんな悩みを持つたくさんの女性の
話をもとに作ったものです。
わたし自身のたどってきた道にも似ています。
勿論、あなたの人生がこの通り。
なんて、いうつもりはありません。
けれどもし、あなたが、今
自分自身を認められなかったり
今の自分に苦しさを感じているならば
こんな風に、
今までのご自身のことを振り返り、
そうせざるをえなかったことを
理解しようとすることは、きっと力になると思うのです。
あなたは、一生懸命生きてきた。
その時できる精一杯のことを
涙ぐましいほど、まっすぐにしてきました。
そして、そのことで自分を守り
生きてこれたのですよね。
よくがんばってこられましたね…
・・
でも、あなたはもう大人になりました。
もしも今、今までのような
生き方を続けていくのが辛い、苦しいと感じるなら
これまでの自分に感謝して、
変えてもいいし、変えることは可能です!
【2024年3月、追記】
この記事は、7年ほど前に書いた記事ですが、今も、
たくさんの方に読んで頂いてありがとうございます。
自分について理解を深め、癒し、
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2024年3月後半に、生きづらさを感じている繊細さんへの特集コラムをお届けします。
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【3通目】あれこれ考えすぎて進めないとき、見てみるとよいこと
【4通目】人といても寂しい、分かってもらえない、辛い孤独感を楽にするには?
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次の記事では、
もともとのあなたらしさを取り戻し
もっと楽な生き方をしていくために。
どんなことができるのか書いてみますね。
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女性の自己肯定感を育てるカウンセラー かわのみどり
福祉施設、支援センターなどで12年間相談業務に従事。障がい児・者、家族、高齢者等、2000名以上の人生の転機に関わる。2010年独立。自分に自信がなく、自分より人を優先しがちな優しい女性が、その方らしさを大切に気持ち良い生き方をするためのカウンセリングや各種講座を開催している (自己紹介はコチラ)
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