最近、HSP(刺激に敏感な気質)という概念が
随分知られてきて「わたし、HSPかも… 」というお話を伺うことが多いです。
自分の苦手や得意について知っているって素晴らしいと思います。
けれど、時々「それ、HSPのせいとは限らないかも」
「HSPだから無理だと思わなくてもいいかも」と感じることもあるのです。
「相手に合わせすぎる」原因は生まれつき?
「人の期待に沿うようなことばかり考えてしまう」
「人にどう思われるか、常に気にしてヘトヘトになる」
「人に嫌われるのが異常に怖い」そんなお悩みを伺うことがあります。
それは、HSP(敏感・繊細な気質)だからなのでしょうか?
確かに、HSPにもともとある素質として、
相手の気持ちや場の空気が
自然に手にとるようによく分かったり
争いや競争が苦手だったりする傾向が大きいため
相手を思いやったり、周りに合わせたり
その場を穏便にするような
言動をとりやすいという面はあると思います。
けれど、それにも程度があって
常に人目や人の気持ちを気にして
人に合わせ続け、ヘトヘトになる… とまでなると
気質だけでなく環境や経験の影響が大きいのではと感じます。
神経系の敏感さは、全ての生きづらさの原因ではないのです。
「人を気にして自分を抑える人」になる過程
私たちは、誰だって、生まれたばかりの頃は、
のびのびと自分を表現していたはずです。
けれど、育っていく過程で
周りの人に教えられたり、
周りの雰囲気を感じたりする中で
「ここでは、自由にしたらダメなんだ」
「こういう時は、人に合わせる方がいいんだ」
「本音を言いすぎたらまずいかも… 」
なんてということを学びます。
それは、成長の過程で誰もが学ぶことですが
その感覚があまりに強すぎて自分を出せないとなると、
毎日はとても苦しくなってしまいますよね。
では、過剰に自分を抑えすぎる人は
どうしてそのようになっていくのでしょうか。
多くは、自分を出すことでひどく傷ついたり
苦しい思いをした経験があったり、
元々自由に自分を表現できない環境にいた場合です。
学校、部活、何かの集まりなどでの
疎外感や傷つきなどもあるでしょうし
やはり、最初の人間関係である
親の影響は大きいです。
例えば、親ごさんが不仲だったり
病気で甘えられなかったり
感情的で言動がコロコロ変わったり
過剰な期待や制限があったりすると
子どもは、安心して
自分の感情を出せる経験を得られないまま
家族を支えるために
母親の愚痴のきき役をしたり、
弟や妹の世話をしたり
勉強や習い事をがんばったり…
明るく天真爛漫な子どものふりをしたり
周りに期待されるであろう役を必死に演じます。
また、親と子どものタイプが全く違うと
親に自分の気持ちを理解してもらえず、
親が期待するような子を無意識で演じるというような
こともあるかもしれません。
(親が悪いということではなく、精一杯愛情を注いでいても
そういうことはどうしても起こりえます)
そんな風に演じ続けていると、
それが当たり前になって
演じるのがやめられなくなるかもしれません。
「そうでない自分は嫌われる」
「そうでない自分は捨てられる」
「こうしていないと家族が壊れてしまう」
と無意識に思いこむようになり、
本来の自分を出すのに恐怖や罪悪感を感じたり
自分が本当は何を考え、何をしたいかさえ
分からなくなっていくかもしれません。
*
あなたは、どうでしょうか?
もし、思いあたる部分があるのであれば
「あぁ、私ってそうやって生き延びてきたんだな」
「なんて、けなげなんだろう」
「それしかなかったからしょうがないよね」
と、そうせざるをえなかったこれまでの自分を
許して認めてあげてくださいね。
もっと楽な自分で生きるために、まずしてみるといいこと。
子ども時代に、伸び伸び子どもをする
ことができなかったあなたは、
辛い思いも悲しい思いもたくさんしたこられたでしょう。
本当に、よくがんばられてきましたね… 。
けれど、もうだいじょうぶ!
大人になった今、私たちは生きる場所も
生き方も自分で選ぶことができます。
今のやり方では苦しいと感じているのであれば
人を優先して自分を犠牲にする他人軸のやり方を
自分軸に変えるということに取り組んでみませんか。
自分軸を取り戻すために、まず必要なのは、
これまで、きちんと出すことのできなかった
きっとずっと一人で抱え込んできた
辛さ、悲しさ、寂しさ、怒り、もやもや等を出していくということです。
頭の中で思いだしたり、
ノートに書くのもよいですが、できれば
一度誰かにじっくり聴いてもらうといいです。
今まできいてもらえなかった、
持つことを許してもらえなかった
(思い込みかもしれないけど)気持ちを
しっかり受け止めてもらうのです。
気持ちを出していくうちに
「あぁ、こういう理由があったんだ」
「私は私で、よくがんばってきたんだな」
「よく生きてきたよね」そんな風に素直に思えてくるでしょう。
自分の気持ちや置かれた全体像がより見えてくることでしょう。
涙と一緒に何かがポロポロと落ちていくかもしれません。
今までだめだと思っていた気持ちを
口にしてみるのもいいですね。
「やりたくない」「嫌い」「腹立つ~!」
「本当は、だらだらするのが好き!」など。
(独り言でつぶやいてみることからでいいですよ)
自分の中にある素直な気持ちに気づき
1つずつ取り戻していくことで
こころがほっと寛げたり、ゆるんでいく感覚を
感じられるようになっていくことでしょう。
そんなことをしていく中で
現実の世界の中でも、安心やくつろぎの
感覚がだんだんと広がってくるのが感じられるはずです。
そんな心の土台を整えながら
自分の中にある願いや想いを
1つずつ見つめて叶えてあげましょう。
それが、自分軸で生きるということです。
「わたしはHSPだから、人に合わせちゃうのはしょうがない」
そんな風に自分を決めつけないでくださいね。
HSPであろうとなかろうと、私達は
自分を出して生きていいし、それは十分可能なのです。
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HSP・内向的な女性の自信を育てるカウンセラー かわのみどり
福祉施設、支援センターなどで12年間相談業務に従事。障がい児・者、家族、高齢者等、2000名以上の人生の転機に関わる。2010年独立。自分に自信がなく、自分より人を優先しがちな優しい女性が、その方らしさを大切に気持ち良い生き方をするためのカウンセリングや各種講座を開催している (自己紹介はコチラ)
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