・(ある日の夕日。涙が出る程きれいでした)
内向的な性格について、お話を伺うことがあります。
「みんなが楽しいと思うことが、楽しめなくて・・」とか
「あちこちでかけるより、家でゆっくりしてる方が好きなんです」とか。
「周りには、「考えすぎ」って言われるけれど、でもやっぱり考えちゃって」とか。
HSPの方にも、内向型の方が多い(7割位)と言われています。今日は内向型ってそもそもどんなことということを、改めてお話してみたいと思います。
内向型・外向型とは
そもそも、外向型、内向型とはどんなことなのでしょうか。
内向型/外向型という概念をはじめて提唱したのは、スイスの心理学者 カール・ユングだと言われています。ユングは人間の傾向を知る上で、2つの傾向(外交的・内向的)と4つの機能(思考、感覚、感情、直感)に注目することで、その人らしさを理解し、自己実現にもつながると書かれています。(この辺りのお話に興味がある方は『タイプ論』を)
ここで、ユングが言う、内向と外向の一番の差は、心のエネルギーのあり方で、
●外向型の人 外部の物質的な世界(外の世界の人や活動)に興味が向きやすい。
●内向型の人 自分や他の人達の内側(感覚、思考、願い、空想等)に興味が向きやすい。と述べています。
内向型の方の特徴としては、外の世界で起きていることが、自分自身にどんな影響をもたらしているかを感じとり、その意味をみいだそうとすることにあるというのです。
一方、ドイツの心理学者でパーソナリティの研究をした ハンス・アイゼンクは、内向型と外向型の差を生物学的な機能に着目し、その差は、大脳皮質の覚醒水準の違いだと述べています。外交的な人の神経は興奮しづらく、外的な刺激を得ることを求め、内向的な人の神経は、もともと過敏な状態のため、よりよい状態を保つために、落ちついた状況と静けさを必要とするとのこと。
また、ユングもハンスアイゼンクも、人はきっぱりと内向型 ⇔外向型に分かれる訳ではなく、全ての人は、極端な外向から極端な内向の連続のどこかの地点にいて、外向型と内向型を同じ位の割合で併せ持つ人(両向型)もいます。
内向型・外向型 実生活で、どう違う?
では、その資質が、実生活の中で、その差はどんな風に出てくるのでしょうか。
イメージをあげてみますね。
●にぎやかな場所が好き
●大勢の人が集まる場所や人に会うことにワクワクする
●おしゃべりが好き。いくらでも話ができる
●一人でいると、人に会いたくなる
●あれこれ考えすぎず、行動することができる
●人に影響されやすい。素直で柔軟
●友達がたくさんいる。誰とでも気軽に友達になれる
●大勢の人といるより、少人数の親しい人とくつろぐのが好き
●一人でいることが苦にならず、一人の時間を楽しむことができる
●楽しいことでも外で何かした後は、休息が欲しい
●世間話やその場限りの会話は苦手。深い話をじっくりしたい
●話したり行動する前に、考えることが多い
●新しいものにどんどん触れると、疲弊する
●人に影響されにくい。自分のペースや考えがしっかりある
●友達とは、深く気持ちを分かち合いたい
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※内向型 = シャイ、人嫌い とは限りません、また、HSPは内向型が多い(7割程度)といわれていますが、全てのHSPが内向型とは限りません。
内向的な人が、自分に自信を持ちにくいわけ
つまり、外向型・内向型というのは、生まれもった脳の違いであり、エネルギーの取り組み方、刺激に対する反応の単なる差です。どちらにも良さや魅力があり、どちらが良いということはないのですが、内向的な人の方が、「こんな自分ではいけない」「こんな性格は直さなければ」と感じていたり、「外向的なあの人のようになりたいなぁ」って憧れているケースが多い気がします。
それは、もともと全体における内向的な人の割合が少なく、どちらかというと外向的な人が好まれたり、よしと思われるような雰囲気があるからかもしれませんし、内向的な人があれこれ考えやすい傾向も関係しているのかもしれませんね。
子供の頃言われた、こんなことばにモヤモヤした方もいるかもしれませんね。
「子供は、外で元気に遊びなさい」
「子供は、明るくてハキハキしてるのがいい」
「友達を、たくさんつくらなきゃね!」
「一人でいるのはつまらない、暗い」
私もそうでした。
だから、本当は一人で想像の羽を広げたり、本を読んだり、絵を描いたりしたくても、もっと明るい自分にならないと、みんなに合わせないと・・と思うようになりました。努力して、少しは外向的っぽい感じになれたこともありましたが、ずっとそうしていると疲れてしまって、「やっぱり私はダメなんだなぁ」と思ったり、そう思ってしまうことに申し訳なくなったり、もやもやする時期もありました。
その頃の自分を思い出すと、胸がきゅう・・っとします。もし、その頃の私に出会えたら、無理して合わせなくていいんだよ。そのままのあなたでいいんだよって、言ってあげたい。
そして、同じように、内向的な自分が恥ずかしい。内向的な部分を何とかしなちゃ。と思っている人がいたとしたら伝えたいのです。そのままのあなたがどんなに豊かかってこと。
内向的で、よかったこと
私自身が、内向型・内向的な自分でよかったなぁと思えたのは、今の仕事をはじめてからです。仕事の効率を上げることや人に合わせることに頑張りすぎず、自分がしたいことやペースを大切にできるようになったら、毎日が格段に楽になりました。
自然体でつきあえ心を分かち合える友達も増えましたし、「みどりさんだから、話したいです」「信頼できます」そんな風に言ってくださるクライエント様にも出会い、大切なお話を聴かせて頂けたり、深く細やかな関わりができることに、心からの喜びを感じます。
早く、スピーディにいくつもの物事を進めること。人とどんどん関係を作っていくことは、今も得意ではありません。けれど、自分のペースで細かに物を感じたり、考えたり、学んだり、人とつきあっていくことを許せたら、自分のことを「結構いいなぁ」って思えるようになりました。
あなたの周りにもいませんか?
内向的だけど、マイペースで穏やかに暮らしている人。
派手さはないけど、その人らしい魅力的がある人。
内向的であれ、内向的であれ、これを読んでくださっているあなたにも、あなただからこその魅力があります。
そして、そのことが、あなたがあなたの毎日と人生を豊かにしていくものです。だから、今感じていること、考えていることを大切に進んでいかれてくださいね。
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「内向的な自分に、劣等感がある」「やっぱり、このままではいけないのでは・・」という思いを感じているあなたに、見て欲しい動画があります。スーザン・ケインさんのTEDでのスピーチ。このお話の最初のエピソードがあまりに分かりすぎて、わたし大笑いしてしまいました。あなたも、きっと「そうそう!」って思ったり、「内向的もいいかも!」って感じられると思いますよ。
☆上の動画が日本語で見えない方は、こちらからどうぞ→ ★
繊細な女性のこころのサポーター かわのみどり
福祉施設、支援センターなどで、相談援助職に12年従事。2010年独立。繊細で生きにくさや孤独感を感じている女性がありのままの自分を肯定すること。その方らしい豊かな人生を育てていくことのお手伝いをしています。(自己紹介はコチラ)
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