「心を落ち着けるのに、良い方法がありますか?」
そんな質問に「瞑想がお勧めです!」「マインドフルネスがいいよ」ってお話することがあります。
「瞑想って、どんな効果があるの?」「マインドフルネスって何?」
今日はそんな話をさせてくださいね。
もくじ
1日15分の瞑想でも、確実な変化がある。
わたしが瞑想をするようになったのは、数年前。信頼している方に勧められたからでした。はじめは気が向いた時にしていましたが、ここ3年位はほぼ毎日しています。その中で、少しずつだけど、確実に変化をしているのを実感していいます。
といっても、わたしのやり方はとてもシンプル。自分の呼吸に意識をひたすら向けつづけ、思考が出てきたら、気づいてまたい呼吸に意識を戻す…を繰り返したり、周りの音や感覚に意識を向けたりします。
屋外のお気に入りの場所で、大地にぐーんと根を伸ばす樹のイメージになったりすることもあります(←これ、かなり好き♡)どれも、ヨガで習ったり本で読んだものを、自己流にアレンジして、ゆるっとしているものですが、続けるうちに確実に頭や心のざわざわが少なくなった気がしています。また、頭がいっぱいになったり心がざわついた時に、瞑想をすれば、すーっと落ち着くようになりました。「これをすればだいじょうぶ!」というものが自分にあるって、すごく力になると感じています。
(ここで、よく樹になってます^^)
マインドフルネスとは?
ここで、マインドフルネスについて簡単に説明しておくと、マインドフルネスとは、マサチューセッツ大学医学大学の教授、ジン・カバット・ジンさんが開発した、禅から思想などの宗教色を分離した「マインドフルネス軽減法」という研究がベースに発展したものです。カバット・ジン教授の定義によると、マインドフルネスとは「特定の方法で注意を向けることを指す。つまり意図的にこの現在という瞬間に対して、判断することを避けて集中すること」。簡単に言うと「今、ここ」にありのままに気付くことです。(ただし、マインドフルネスのはじまりについては諸説あります)
私たちは日常のなかの出来事に、その都度反応し、感情にのめり込みのみこまれがちです。脳は、疲れた、イラつく、つらいなどのネガティブな感情に支配されやすい面があります。マインドフルネスはそのような状態の脳と心を「今、ここ」に向けることですっきりと片付けていくもの。続けていくなかで、様々な効果があると言われています。例えば…
●今に集中しやすくなり、エネルギーを有効に使える。
●心を整え、動揺しにくくなる。逆境に強くなる。
●不安や恐れに振り回されにくくなる。
●「今、この時」を豊かに味わえるようになる。
●心の声を細やかにとらえらるようになる。等々
グーグル、インテル、ナイキ、マッキンゼー、ゴールドマン・サックスをはじめとした世界の先端企業で社員研修に取り入れられるなど、「心のエクササイズ」として広まっています。
(以上『マインドフルネス瞑想入門』『今、ここに意識を集中する練習』などを参考にしました)
マインドフルネスは、瞑想だけじゃない。
瞑想やマインドフルネスの話をすると、「じっとしてるの苦手なんです」「瞑想はちょっと… 」なんて言われることがあります。実は、 マインドフルネス=瞑想のことではありません。何かを一生懸命することでも、訓練することでもありません。「今、ここ」に意識を向けることがマインドフルネスであって、瞑想はそのためのほんのひとつの方法にすぎないのです。
だから、瞑想が苦手な方は、他の方法を試してみるといいと思います。そこで、私のおススメがこの本。
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「今、ここ」に意識を集中するために日常でできるエクササイズが53個も書かれているんです。例えば…
●1 「利き手でないほうの手」を使う。
●2 痕跡を残さないように暮らす
●3 「つなぎ言葉」に注意する
●4 自分の手に感謝する
●5 食べることに専念する 等々
それぞれの項目には、・練習方法 ・取り組むコツ ・この練習による気付き ・深い教訓が、それぞれ書かれているため実践しやすいです。
幸せを感じた「今、ここ」に意識を集中する 練習
この本にあるエクササイズ、やってみると思った以上に奥深くて気付きが多いです。例えば、
身の周りにある、青い色に注目します。空のように明らかな青だけでなく、微妙な青や色合いの違うさまざまな青を探してみてください。
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これのエクササイズで感じたのは、濃い青、透明な青、くすんだ青、紫がかった青、緑がかった青…青といっても、「こんなに多種多様な「青」が世界にはあふれているんだ… !」ということです。もともと空を見るのは好きでしたが、より毎日の空の違いが感じられるようになり、その色が美しく感じるようになりました。この練習をする度にいろんなところにある青が、わたしに微笑みかけてくれる。そんな気がしてくるようになりました。
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心に「いらだち」が生じたら、それに意識を向けます。いらだちを示す体のシグナルや心の声に注意しましょう。自分に「なぜそう急ぐの?急ぐとどんなにいいことがあるの?」と問いかけてみます。どんな答えが心に浮かぶでしょう。
「よいところ」や「感謝できるところ」などを意識することはありますが、「いらだつ」をこんなにしっかり意識したのは初めての体験でした。それにより、意外にささいなことにイラっとしている自分や、こんなことにいらだちのポイントがあるんだなぁと感じることがいくつもありました。いらだちにより至りやすい思考や動作や浮かんできやすい言葉も… 。そして、そんな時「なぜそう急ぐの?」と自分に声をかけることで、ハッと我にかえり、今を味わっていない自分に気づくこともできました。
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その他、「今夜死んでしまうかもしれない」と思って接する、「優しいまなざし」を向ける、「足の裏」を意識する、等々も「わぁ… 」という気づきがありました。
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この本の中に、「マインドフルネスは生活の中のあらゆる行動に広がってこそ役に立つのです。生活のなかにある無数の「小さな瞬間」に気持ちを込めることによって、今を生きる喜びが花咲くのです」とありましたが、その感覚がじわじわしみてきている日々です。
自分の心身ともっと気持ちよくつきあいたいと感じている方、よかったら試してみてくださいね。
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H心の痛みを希望と安心に変えるカウンセラー かわのみどり
福祉施設、支援センターなどで12年間相談業務に従事。障がい児・者、家族、高齢者等、2000名以上の人生の転機に関わる。2010年独立。自分に自信がなく、自分より人を優先しがちな優しい女性が、その方らしさを大切に気持ち良い生き方をするためのカウンセリングや各種講座を開催している (自己紹介はコチラ)
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