(数日前の海)
少し前に、
病院や公的機関で働く
臨床心理士さんと一緒に
学び、お話する機会があって、
そんな中で、久しぶりに
思いだしたことがありました。
わたしのお勤め時代のはなし
わたし、学校を卒業して
12年ほど福祉機関に勤めていて、
いくつかの職種を
経験したのですが、
特にしんどかったのが
ケースワーカー(相談援助職)の時でした。
毎日いろんな困りごとや
障害や病気がある方の
ご相談に乗ったり
家庭訪問や関係機関に出向いて
対応を難しく感じたり
日本でこんなことが?
と呆然とするようなケースも多くて、
わたしは若くて
経験もない上に
その業務に必要な
コミュニケーション能力も
臨機応変に対処する力も
全然なかったので、
いつも悩んで、迷って、
反省ばかりで
最初の1年は、
「どうしてよりによって私が?不適材適所すぎる!」
と憤りを感じる程でした。
(今は、よくぞ任せてくれたとありがたい気持ちでいっぱいです)
でも、そんな状況にも
少しずつ慣れていき
そっとしまっておきたい
宝物のような
出会いや経験もありました。
何もできない…と思っていたけれど
たとえば、
在宅で重い障がいのある
お子さんを介護している
お母さんがいました。
チャーミングなAちゃんと
朗らかで前向きなお母さんが、
わたしは大好きだったのですが、
ある日、訪問すると、
そのお母さんが、
涙をいっぱいためて話してくれたんです。
「夢を見たんです。
この子に、障害がなかったって夢。
『やっぱり!こんなこと夢に決まっているよね。よかった!』
って大喜びしたのに
起きたら、やっぱりそのままだったんです。
喜んでしまった自分が悲しくて、情けなくて
この子に申し訳ないですよね… 」
そんな風に話す彼女に
ただ、ただ
胸が熱くなるばかりで、
何もできませんでした。
もっと気のきいた
ことを言えたらよかったのに
何もできない自分が悲しかった。
Aちゃんに対しても
できることはたくさんなくて
お母さんも
もっとベテランで話し上手の人に
来てほしいのではないかな
なんてずっと申し訳なく思っていました。
でも、その数年後、
わたしが退職するときに
頂いた手紙には
こんな言葉が書かれていました。
「みどり先生がAにいつも、優しく
丁寧に接してくれたのを見て
この子は大切にされるべき子なのだと
自信が持てるようになった気がします。
お会いできて○○も、私も本当に幸せでした!」って。
あぁ、こんなわたしでも
できていたことは
あったのだなと気づけました。
誰だって、自信がないところからのスタート
たくさん勉強したり
経験をつんで、
自信たっぷりな状況で
できたらいいけど、
わたしたちは、誰だって
そうじゃないところから
のスタートです。
特に自分に
思いのあることであれば
あるほど、「よし!」と思える状態は
はるか遠くに思えることでしょう。
加えて、気持ちが細やかで
多方面によく考える方は
進むことに怖さを感じやすいと思います。
それでも、
あなたが、
もし、やりたいと
心から思うことがあるなら、
あなただからこそ、
できることはあるから
今、この場所から、
できることから、はじめてみませんか
と伝えたいと思うのです。
きっとそれは、
あなたのこころだけでなく、
周りにも幸せを広げていく
ことだと思うから。
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繊細な女性のこころのサポーター かわのみどり
福祉施設、支援センターなどで、相談援助職に12年従事。2010年独立。繊細で生きにくさや孤独感を感じている女性がありのままの自分を肯定すること。その方らしい豊かな人生を育てていくことのお手伝いをしています。(自己紹介はコチラ)
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