最近はたくさん、HSP(敏感・繊細な気質の人)関連の本が出版されています。
「どの本がいいですか?」「分かりやすいですか?」
と聞かれることがあるので、
今日は、私が読んだHSP関連本の中から、
特におすすめのものをご紹介しますね。
もくじ
HSP概念をしっかり学びたいなら エレイン・アーレン博士の本
HSPという概念を生み出したのは、
アメリカの心理学者 エレイン・N・アーレン博士です。
HSPということばは、1996年の本の出版により
世界中に広がりました。(日本語版は2000年出版)
『ささいなことにもすぐ「動揺」してしまうあなたへ』
アーロン博士は、自身も繊細で敏感な性質だったことから、
同じような傾向をもった人を研究し、
それまで恥ずかしがり、内向的、引っ込み思案
などとよばれていた性質を、その背景にある
「感覚処理過敏性」に注目してHSPという概念をつくりました。
その研究過程から、
・HSPとはどういうことか?
・どのように対処したらいいか。
・社会生活、仕事、恋愛や友情
・スピリチュアルな面まで
何百人へのインタビューを通じての具体例も交え、
細やかに非常に多面的に書かかれています。
HSPについて、しっかり知りたいという方は必読です。
ただ、専門的なことばや
HSPの方の体験談として辛い描写が出てきたり
情報量の多さから、やや読みにくく感じる方も
いらっしゃるかもしれません。
イルセ・サンさんの著書は、静かでやさしいたたずまい
デンマークの心理療法士 イルセ・サンさんは、
エレイン・N・アーレン博士のHSP概念を
分かりやすく、世界に広めた方です。
イルセ・サンさんの文章はHSPへの
共感と肯定がいたるところから感じられ
文章や言葉の使い方、
文字や絵の雰囲気、行間
色なども(これは、本を作った方達の功績もあるのでしょうが)
すっきりしているのが特徴です。
特に静かで穏やかな感覚が好みの
内向型HSPの方は読みやすく、ほっとすると思います。
イルセ・サンさんの著書でまずおすすめなのはこちら。
(クリックするとAmazonの詳細ページになります)
前述のアーロン博士の研究結果もふまえ
HSPの方の特徴や魅力
HSPが楽にいきるためのヒントを
具体例と共に分かりやすくかかれています。
日常の中での、不安や困りごとを
どう考え工夫したらよいか、
ご自身もHSPであるイルセ・サンさんの
感じ方や経験も細やかに書かれています。
また、こちらも読みやすいです。
『敏感な人や内向的な人が楽に生きるヒント』
同じくすっきりやさしい文体で
HSPだけでなく内向的な人についても
触れており、自分を守るコツや
コミュニケーションのコツ等にも触れられています。
HSPと内向型の違いを理解したい方。
HSPで内向型の方にはとってもおすすめです。
「繊細さん」を日本中に広めた 武田由紀さんの本
ここ数年、日本で急速に
HSPが知られるようになったのは、
HSP専門カウンセラー 武田友紀さんの
この本がたくさんの方に読まれ、たくさんの方に共感されたからでしょうね。
『繊細さんの本』
HSPを「繊細さん」と呼び
繊細さを克服すべきものではなく
いいものとしてとらえる視点。
繊細さんが生まれ持った力を生かして
幸せに生きるための具体的なコツを
たくさん紹介してくれています。
武田さんの本は、
語りかけるような文章と、
「あぁ、分かる」と誰もが感じるような
具体例でどの本もすーっと入ってくる感覚がありますが
これまで出版された5冊の本の中から
特に、ご自身がHSPである方に、
おすすめしたいなと感じるのはこちら。
『繊細さんの幸せリスト』
HSP、繊細さんというと、
どうしても生きにくい、疲れやすいなど
マイナス面がとりあげられがちな
印象があるのですが、
繊細だからこそ、
深く味わえる幸せもたくさんあるのです。
そのことを、たっぷり書いてくださっているので
「わたし、繊細でよかったなぁ」
と思えると思いますよ。
数少ないHSP臨床医 長沼先生の本は、本が苦手な方にも
日本では数少ないHSPの臨床医で
著書も数多く出されている
十勝むつみのクリニック 長沼睦雄医師の著書は、
どれも読みやすく、分かりやすいです。
特に、この二冊は、
さし絵もたっぷりあり
Q&A方式で書かれているので、
「こんなとき、どうしよう」というときに
頼りになると思います。
『敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』
HSPとはどういうことか
楽に生きるためにどんな風に考えたり
対処していけばいいか
「相手の望む通りにしようとして疲れてしまう」
「怒っている人やトラブルを見ると落ち込む」など
57のケースに分けて、
Q&A形式で書かれています。
『敏感すぎて生きらい人のこころがラクになる方法』
上の本の続編です。
上記「敏感すぎて生きづらい人の明日から楽になれる本」の
続編的な感じで、同じく分かりやすい本です。
「HSPは、どうしてそうなるのか」
「実際どうしたらラクになれるのか」
ということまで、前書より一歩深く書かれています。
HSPの当事者である、苑田純子さんの本
著者の苑田さんは、敏感すぎて体調を崩し、
異常体験までされてたくさんの苦労をされた方。
HSPが日本で知られていない時代から、
ご自身でコツコツ研究をし、
不調を乗り越えてこられた
過程がユーモアたっぷりに書かれていて
医師でもカウンセラーでもない
一人の女性の物語として、興味深く読めます。
HSPといっても、一人一人その
敏感さは様々です。
自分と違うタイプのHSPさんを理解するという
意味でも読んでみるとよい本かなと思いました。
『敏感すぎて困っている自分の対処法』
HSC(ひといちばい敏感な子)について知りたいなら まずこの2冊
ここ最近は、
HSC(Highly Sensitive Child:ひといちば敏感・繊細なこども)
についても、知られるようになりました。
HSCについても、
HSPの概念を提唱した
エレイン・N・アーレン博士がはじめて紹介しました。
その本が、こちらです。
『ひといちばい敏感な子』
まず、こどもの繊細さ
というところから丁寧にかかれ
泣き止まない、眠らない、
特定の物事を嫌がる
他の子と何か違う感じがする…
そんな敏感、繊細な子どもを持つ親の
子育ての悩みや疑問について答えていく
日本初のHSC解説書です。
HSCの特性や育て方、
年齢別に起きやすいことや対処法など
具体例をあげながら書かれています。
*
ただ、とても分厚くやや専門的な本なので、
読みにくく感じる方は、
この本の訳者でもある
明橋先生のこの本がおすすめです。
絵や漫画たっぷりで
HSCの子どもに起きがちな
困りごとやトラブルについて
わかりやすく書かれています。
他の子育てハッピーアドバイスと同様
お母さんと子どもへのやさしい視点にほっとします。
明橋先生は非HSPだそうなので、
非HSPの人にも伝わりやすいのではないかなと感じます。
『HSCの子育てハッピーアドバイス』
*・
【心の中から自信を育てたい繊細さんへ】
自分に自信がなくて
人に気を遣いすぎたり
頑張りすぎてしまう繊細さんが
自分の内側から
ほんとうの自信を育てるために
今すぐ取り組めることを
まとめてみました。
よかったら
受け取ってくださいね。
【HSP関連記事】
繊細な女性の心のサポーター かわのみどり
福祉施設、支援センターなどで、相談援助職に12年従事。2010年独立。繊細で生きにくさや孤独感を感じている女性がありのままの自分を肯定すること。その方らしい豊かな人生を育てていくことのお手伝いをしています。(自己紹介はコチラ)
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