たとえば、PTAや職場の集まりで。冠婚葬祭で。
「人前に出ると緊張してしまう。」
「頭が真っ白になって、訳がわからなくなってしまう。」
「そんな自分が恥ずかしくて… 」
そんなお話を伺うことがあります。
その気持ち、とってもよく分かります。
わたしも、同じような経験がたくさんあるから。
そんなわたしですが、大人数のセミナーや講座の講師なども何とかこなしてきました。
その中で意識してきたことを書いてみようと思います。
何か、ほんの少しでもヒントになりますように。
人前で話すイメージをふくらます
人前で話すのが苦手なわたしが、
これまでなんとか話すことができてきたのは、
単純ですが、準備や練習をしていたからです。
セミナーであれば、空で言えるようになる位何十回でも話してみる。
動画にとって、分かりにくくないか確認してみる。
会場を事前に確認にいき、その場に立って話してみる。
結婚式のスピーチであれば、
会場の写真やパンフレットをみて
その場にいる感覚で何度も話してみる。
イメージできることが大切です。
心をこめて準備や練習をし
「きっとだいじょうぶ」
「きっと、受け取ってくださる人がいるはず」
「この人は、うけとってくれるはず」そう信じ
その場で、気持ちよく話せているイメージが持てるようになると
本番も、近い感じで話せているのに気づきます。
それが積み重なっていくと
不思議と「次もだいじょうぶ」と思えるようになります。
(大分仕事フェスタにて)
逆に言えば、しゃべる量は少しでも、
準備ができなかったり、突然ふられる方がわたしは苦手かもしれません。
それでも、それぞれの場で、話をするとしたら?
ということは、なんとなく想像がつきます。
PTAであったら、「最近のお子さんの様子はどうですか。」
はじめての集まりなら、自己紹介など。
それを、イメージしてみたり、メモしてみたりしておくと多少は助けになる気がします。
人前で話すときは、相手を意識する。
実際に話すときは、意識して相手に目をむけるようにします。
緊張してるときって、「あ、また心臓がドキドキしてきた」「顔が赤くなってきたかも」「みんなに変に思われてるかも…」と、自分に意識が向きます。
みんなに「見られている」ような気がして、怖くなってしまいませんか。
でも、実際は、こちらを評価したり厳しい目でみる人よりも、応援してくれている人の方が多いのではないでしょうか。
話が上手下手より、何を伝えたいかというところに意識を向けてくれる人もいるでしょう。
自分の方に気持ちが向いている人もいるでしょう。
あなたの声や発言を「いい声だなぁ」「感じがいいなぁ」って思っているかもしれません。
なので、緊張しそうなときほど、周りをゆっくりみてみること。
目の前には何がありますか?
きれいな洋服を着ている人はいますか。
感じのよい人はいますか。
なにかほっとするようなものはありませんか。
その中で、こちらを穏やかに見てくれている人を見つけたら、その人に向かって話すといいです。
緊張して声が震えたり、顔が赤くなってきてもだいじょうぶ。
「今、とっても緊張していて…」っていうことで、自分も周りの人も楽にしてあげることができますよ。
お守りを持つ
お守りを持つのもいいですね。
わたしは、講演会などで話すときは、好きなアロマの香りをスプレーにしてもって行っていました。
可能な時は、好きな音楽を小さくかけさせてもらうこともありました。
すると、そこが自分のホームのような感覚がして、落ち着いてくるのです。
好きなハンカチや時計。大切な人にもらった小物などでもいいです。
これを見ると、ほっとする。というものを目にみえるところにおいたり、手に握ったり。
ことばも、お守りになります。
「だいじょうぶ。うまくいくようになっている」
「伝えたいことは、ちゃんと伝わる」
「いい調子、いい調子」
「ゆっくり呼吸をしたら、楽になる」
「肩がふーっと楽になって、ことばもすーっと出てくる」
どんなことばをかけると、
カラダや気持ちが楽になれそうですか。
その言葉を普段から自分にかけてあげていると、
何かの時にも、同じようにリラックスできやすくなりますよ。
(ちなみに、「緊張しちゃだめ!」「緊張しない」というのはおすすめしません。
緊張ということばが逆に自己暗示になってしまうので)
(おすすめ)上手くできない自分にも、優しくする
ここまで、コツ的なことをお伝えしましたが、
わたしがもし、目の前に「上手くはなせない」という人がいたら、
一番伝えたいのは、「上手く話せなくてもいいんじゃないかな」っていうことです。
たとえ、上手く話せなくても、あなたの価値が下がるわけではない。
上手く話せる話せないで、人の価値が決まる訳ではない。
(もし、そう考える人がいても、それは「その人がそう思うだけ」ということです。)
人前で上手く話せないとしても、
何か本当に伝えたいことがあるなら、
文字で書いてもいいし、後から「こういうことを伝えたくて」と個別に伝えてもいい。
苦手なことは、誰にだってあるし、
苦手があるからこそ、チャーミングって見方もあるんです。
なにより、
「そんなわたしでいい」って自分が思えたら、楽になるんです。
今、「そんなわたしでいい」と思えないとしても、
せめて、苦手なことをがんばったあなたに
「あぁ、今日もうまく話せなかった」
「どうしてわたしは…」などと、ダメ出しをするのではなく、
やさしく労わり、いいところを伝えてあげませんか。
「一言でも話せてよかったね」
「あがっちゃったけど、誰も嫌な顔しなかった。いい場だったな」
「話すのはやっぱダメだけど、わたしのいいとこは、他にいっぱいあるしね!」
「苦手なのに、よくがんばった。よし、ご褒美においしいもの食べよう!」
「あー、疲れた。しばらくは遠慮しよう」
どんな風にでもいい。
あなたが言われて嬉しいことばを自分にかけてあげてください。
自分が自分の味方になってあげられるようになると、毎日が楽になってきます。
すると、苦手なことへの感じ方も自然に変わってきますよ。
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心の痛みを希望に変えるカウンセラー かわのみどり
福祉施設、支援センターなどで、相談援助職に12年余り従事。2010年独立。繊細で生きにくさや孤独感を感じている女性がありのままの自分を肯定すること。その方らしい豊かな人生を育てていくことのお手伝いをしています。(自己紹介はコチラ)
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