(お話をする時は、美味しいお茶もあるといいなぁ)
もくじ
相談業の方から、HSPに関する質問を頂きました。
『敏感・繊細な気質の人(HSP)の話を聴く上で、配慮できることってありますか?』
先日、相談業の方よりそんな質問を頂きました。どんなことが配慮できるかな? 私だったらどんなことを配慮してもらえたら嬉しいかな?と話しを聴く立場と、聴かれる立場と、クルクル両方の立場になり想像しながら書いてみたのですが、よく考えたらこれは、HSPであろうとなかろうと、全ての人につながることだなぁと思いました。
自分と違うタイプの人のお話をきくのに戸惑う方がいらしたら、読んでみてくださいね。
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1ちょっとしたことが、とても気になることがあります。
HSPの人は、他の人にとって些細に思えることが、とても気になったり、苦に感じる方がいます。例えば、「ほんの些細な音や光のかげんが気になって、仕事に集中できない」「人が多い場所に行くと、どっと疲れてしまう」「人が言葉にしない本心が分かりすぎて辛い。どう接していいか困ってしまう」等。
そういう話を聞いて、「そんなことなら、誰でもある」「その位気にしなくてもいいのに」「考えすぎ」等と、感じる方もいるかもしれませんが、その方にとってのそのことは、聴き手が思うよりずっと苦痛なことかもしれません。
例えば、私がご相談を受けている方の中には、人が多いところにいくと疲れはてるから、しばらく(人により1日~数日程)予定を入れないようにしているという方が結構いらっしゃいます。気持ちを感じすぎて辛いから、ドラマは一切見ないという方もいらっしゃいます。その場にいる人の関係性や気分が一瞬で手にとるように分かってしまう方もいます。場のエネルギーや、電磁波や食品添加物などにすごく敏感で、体調を崩してしまうような方もいます。
誰にでもあるようなことでもその中身や程度は、当たり前のレベルではないこともあるのです。
どこがどんな風に気になるか。どんな風に苦しいのか。辛いのか。どうしたら楽になるのか。こんな感じだろう・・と決めつけないで、1つ1つイメージしながら聴いてもらえたら、話しがしやすいのではないかなぁと思います。
2 話が上手くなくても、想いは豊かです。
HSPの人の中には、話をするのが得意でないという方もいます。深く多方面に気付き、考えをめぐらす傾向があるため、質問をしてもすぐに答えられなかったり、相手が望んでいることや、顔色を感じながら話したり、先の先が見えてしまったりすることで、話しがまどろっこしくなったり、言いたいことが言えなかったりということもあります。
また、話を聞いてくれる人が戸惑っていたり、困らせていると感じると、敏感にそれを感じることができるので、本音をなかなか出せなくなることもあります。相手の期待にそうような答えや、よろこぶようなことをつい言ってしまい、後から後悔するようなこともあります。
全ての人がそうという訳ではありませんが、そういう面があるかもしれないということも頭に置きながら、できるだけ急がせず、コントロールしようとせず、話したいことを話せるような雰囲気を作っていくこと。そして、場の雰囲気にも影響される方が多いので、その方ができるだけ安心して話しがしやすいような場をつくっていくことも力になると思います。
(ちょっとしたお花や香りや心地よい音楽等も、助けてくれます)
3 些細なことで気持ちが波だったり、行動できなくなることがあります。
HSPの方の多くは、人と違うことで悩んだり、嫌な思いをした経験がある方が多いです。それゆえ、自分のことが分かってもらえない。否定されていると感じると、すーっとシャッターがおりて、なかなか心が開けなくなったり、気持ちが波立つようなことがあるかもしれません。ちょっとしたことが気になったり、色々な人の気持ちを感じすぎて、先に進むことを躊躇するようなこともあるかもしれません。
そんな時は、すぐに心を開けなかったり、混乱したり、動けないことを何とかしようとするのではなく、それ位ストレスになっていたり、気になっているものが何かあるかもしれないなぁ・・って感じでゆったり、とらえてさしあげるとよいのではないかなと感じます。
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4 苦手は才能の裏返しという視点
・いくつものことを並行してするということができない。
・騒がしい場所、落ち着きがない場所にいるとすぐ帰りたくなる。
・大声を出す人、怒る人が近くにいると(自分に言われている訳でなくても)辛くてたまらない。
・機嫌が悪い人がいると気になって何も手につかなくなる。
・競争させられたり、スピードを求められるのがすごく辛い。
・「適当にして」と言われても、適当にできない。
・「考えなくていいから」と言われても、考えないことができない。
・人前に出るのは、本気イヤ
・ホラー映画やパニック映画は絶対無理! 等々
人が普通にできることが苦手ということについて悩んでいたり、気にしている方も多いです。そういうお話を伺った時は、それを「劣っている」こととしてではなく、「個性」「差」としてとらえ話しを聞いていく。できないことを無理にさせようとするのではなく、その方だからこそできることは何なのか。という見方をしてくれると、気持ちも楽になりますし、力も発揮できやすくなると思います。
感受性豊か 人の気持ちや気分が分かる 丁寧にじっくり物事に向きあえる 想像力がある 一人の時間を楽しめる 物事の本質を見抜ける 良心的 慎重 聴き上手 決めたことをコツコツ進められる 落ち着きがある 危機管理能力が高い 美しいものに感動できる 直観力がある 等々
※ただし、HSPの中には、割合としてはごく僅かながらも、HSP×HSS(High Sensation Seeking)という敏感であることと、好奇心に満ち刺激を求めることを合わせもつイプの方もいます。
5 何より大切なこと。
ただ、HSPの傾向があるかなと感じても、「こういう人だからこう感じるはず。こう考えるはず」・・等と、先入観を持ちすぎてしまうのも危険だと思います。HSPであっても、その傾向も感じ方も人それぞれであるし、上記のような特徴を持っていても、HSPでない人もいるし、人の気持ちや行動には様々なことが複雑に関係してきます。
何より大切なのは、HSPだから・・ではなく、今、この人はどんなことを感じ、どう考えているのかということを大切に聴いていくということだと思います。
私が自分自身、また周りのHSP気質の方と接していて感じることを書きました。何か少しでも参考になれたら嬉しいです。
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福祉施設、支援センターなどで12年間相談業務に従事。障がい児・者、家族、高齢者等、2000名以上の人生の転機に関わる。2010年独立。自分に自信がなく、自分より人を優先しがちな優しい女性が、その方らしさを大切に気持ち良い生き方をするためのカウンセリングや各種講座を開催している (自己紹介はコチラ)
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