もくじ
リン・トゥイストさんの名著 「ソウル・オブ・マネー」
大切な本を改めて読み返す。ということを最近しています。
その中の一冊 「ソウル・オブ・マネー」についてご紹介したいと思います。
この本の著者は、世界的に活躍する慈善事業家、 リン・トゥイストさん。
彼女は、世界から飢餓をなくすために設立されたハンガープロジェクトで中心的な役割を果たし、これまで数百万ドルを超える多額の寄付を集めてきました。その中で出会ってきたのは、ダライラマ法王やマザー・テレサといった世界的な指導者だけでなく、貧困にあえぐ地域の人たちや大手企業家など、さまざまな立場で生きる人たち。経済的にも生き方も両極端の人たちに触れていくうちに、彼女は「お金と人間との関係」について新しい可能性を発見しました。それを記したのが本書になります。
「足りない」という感覚が私たちを追い込む。
彼女がこの本の中で繰り返し主張しているのは、現在の私たちにまん延している「欠乏」の神話の恐ろしさです。欠乏の神話とは、「十分にはない」「多ければ多いほど決まっている」「それはそうに決まっている」に代表されるもの。その感覚は、わたしたちを恐れさせ本来の自分から断絶していきます。例えばこんな風に…
真実は「欠乏」ではなく「充足」である。
リンさんは、この欠乏からくる欲望と恐怖は、いつのまにかプログラミングされたものであり、真っ赤なウソだと述べています。では真実は何なのか? それは「充足」です。
彼女は環境科学者のダナ・メディウスさんの言葉を引用します。
地球で最も基本的な法則は、充分の法則である。
たくさんの土壌、たくさんの水、たくさんの太陽の光、地球から誕生したものはすべて、その的確な規模に従って成長し、そこで止まる。惑星は膨張するのではなく、より良くなるのだ・惑星の全ての創造物は、学び、成長し、多様化し、進化し、驚くべき美したと斬新さと複雑さをもつくりだすが、それも全体的な範囲の中で生きている。
充足の意識にいるとき、わたしたちはお金の流れに安心して身を任せることができます。そのとき、私たちのお金はエネルギーを運び、 誰もが価値のある人としてのつながりを創造していきます。
例えば、「充足」の中で生きるヒントとして、本書では様々な人たちのことを紹介しています。
<資金調達について尋ねたリンさんに対し、「祈ること」「神は常に過不足なく自分の必要とするものを提供してくださった」と話したマザーテレサ。彼女は一切の蓄えなしに、世界中で400以上の孤児院を運営していたそうです>
<セネガルの過酷な環境の砂漠にある小さな村の女性たち。彼女たちは、あるエリアに泉があるという自分たちのインスピレーションを信じ、疑うことなく掘り続けることで、大きな泉に達しました。それから数年で村は豊かな地に変貌を遂げました>
<長年専業主婦だったオードリー。夫と離婚したとき、恐れと不安でいっぱいでしたが、彼女が自分にあるものを数え、恐れや心配に費やしていたエネルギーを自分の気持ちや行動に注ぐようになると、ビジョンがどんどんみえてきます。彼女がはじめたこども服の仕事は、瞬く間に人気となり、彼女は人生における創始者として自分に自信を持ち始めます>
<少し前までお金が存在しなかったエクアドルの原住民アチュアル族。お金が存在せず、物品の蓄積がなく、西洋社会のような便利さは何ひとつなくても、不安も恐れもなく、喜びとともに生きる人たち。より多くを求める代わりに、かれらはすでにそこにあるものを大切にし、わかちあうことで今も変わらず満たされて生きています>
お金の不安を、安心と信頼に変えるには?
とはいっても、やっぱりお金のことを考えると不安になってしまう。そんなにうまくいくとは思えない。そんな風に感じる方もいるのではないでしょうか。(わたしもあります)
では、そのようなとき、どのようにしたら「充足」の意識と行動にシフトできるのでしょうか。わたしはこれらのことばが大きなヒントだと感じました。
●欠乏の視点を手放し、自分のエネルギーを今、目の前にあるものに注ぐ。
●魂はもともと正しいお金の使い方を知っている。
●あなたの「お金」はあなたの「魂」の表現である。
●本当の財産は、自分が大切に思う人々や目的に対して「分かち合う」ことにより現れる。
具体的にいえば、こんなことからできるのかなと感じました。
(本書に書かれていないこともあります)
・自分が日々与えられ、既に持っているものたちに思いをはせ感謝すること。
・お金がどのように自分のところにやってきているか意識すること。
・本当に心が望むものやことに対しお金を使うこと。
・自分にあるものを喜びをもって分かち合うこと。
・応援したい人や企業からものを買うこと。
・作りたい未来と共に常に自分がいること。
・自分の中にある力を信じること。
・全ての人にある良心と力を信じること。
・ハートをオープンにして、目の前の人と話すこと。伝えること。
・欠乏の意識にとらわれそうになったときは、自然の中に身をおくこと。
・商業主義的な(違和感のある)情報からは距離をとること。
・感謝の気持ちとともに、お金を支払うこと。
自分が意図さえすれば、
お金は不安や分断の材料ではなく、
より豊かな世界をつくるための親友になってくれるもの。
わたしは、自分の中でそう言語化できたとき、内側からじわじわと力が湧いてくるのを感じました。
他にも示唆に富んだエピソードやことばがいっぱいでした。興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。
本の紹介しています。
本が大好きなわたし。
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繊細な女性の心のサポーター かわのみどり
福祉施設、支援センターなどで、相談援助職に12年従事。2010年独立。繊細で生きにくさや孤独感を感じている女性がありのままの自分を肯定すること。その方らしい豊かな人生を育てていくことのお手伝いをしています。(自己紹介はコチラ)
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